夏とは一体なにもんだ?

街へ出る。
とにかく出る。
生物の欲望が渦巻く街に出る。
何をするでもなく街に溶け込む。
辺りはさわがしい。私の意識はからまわる。
社会は定常状態を保つ。
そこに存在する異分子。
そのようなものだ。
なぜ、社会はコミュニケーションを絶やさないのか。
なぜ、人は社会の一部となるのか?
今の私は社会の一部にすらなれない。社会にみじんも影響を与えることが出来ない。
とにかく、彼らが何をしているのか、彼らはなぜ、自分のような意識から逃れられるのか。
ただ、気にしてもしょうがないと無意識で悟っているだけなのか。
深いところまで踏み込んでみたい。