2人の関係はいかに。

東京名画座グラフィティ (平凡社新書)

東京名画座グラフィティ (平凡社新書)

またまた大学の生協で衝動買い。
まー薄い本だから読めるかーと勉強しようと思っていたのに、本を読んでしまう。
昔の映画事情の匂いがぷんぷんする一冊でした。
渋谷、池袋、阿佐ヶ谷、下北沢、新宿etcに散布していた名画座を紹介し、それぞれの特徴が分かりやすくまとまっています。
映画は映画館でみるもの。
それは街の動き、匂いが付随しているから。
なんか今はシネコンばっかりで、僕は神奈川の田舎暮らしなわけであって東京の映画館事情は全く詳しくなくて残念なのだけれど。
この本では映画は映画をみることだけが楽しいのではなく、映画を観終わった後の行動、例えば、その辺をぶらぶら散策したり、ご飯どころを探してみたりと、実際に足を積極的につかって情報収集する主体性こそが楽しいと主張している。
最近は情報がピンポイントで手に入って、メディアの主体性ばかりが突出していて、自分で情報をチェックして探し出すということは少なくなってきていると思う。
確かに労力は少なくてすむし、無駄な時間はかからなくていいしっていうメリットはあるのだけれど、自分で自分の道を探すという行為の楽しさみたいなものを体験できなくなってる気はする。
それは自分の意識しだいであるから、別に今だって出来るのだけれど。
なにせ、今の社会には適合はしない行為でもある。
流れがはやすぎるし。
もうちょっとゆっくり過ごしたいなぁ。
いろいろ散策するゆとりがあるくらいには。