リアルとリアリティ

なつはすぎ、あきがきたのだ
そこにあったきせつは身をひそめ
かわりにそっと涼しげにいすわる

それは、すこしづつ僕らをつつみこんで
ふかくふかくはいりこみ そしてかたりつづける

ぼくらはいつからここにいたのだろうか
しらないあいだにちがうところにいってしまった

おなじようにくりかえされる けれどちがったように時はながれる
はぐれて おちあい また はぐれて おちあう
けれど いつのまにか きみはいなくなる

そして きみはきせつになったんだ