ワーキングプア・労働状況

NHKワーキングプア特集ドキュメンタリーをちらっと見る。
最近「論座」や「中央公論」で雇用・労働関係が話題になっているので興味深く視聴しました。
派遣、パート、単純労働などの職業状態は厳しいようだ。
僕は派遣はいくつかやっていたし、普通の飲食店のアルバイトなどもやっていましたが、労働者側にとって賃金も環境も充分に満足な状況ではないと思います。
大体、資本主義な社会であれば、楽に仕事が出来て、満足のいく賃金が得られる仕事なんて有り得ない訳だが、最近は「いざなぎ景気なみ」だとか、いや、「全然」だとか、勝手に大手新聞社などのマスメディアが喧伝しているのだが、どうしようもない煽りだなと思う。
現代は、元々or高度な教育を受けたりで充分な能力を持ち、様々なリソース(金、環境、人脈)があるという部類の内にいる人間であれば追い風な状況なのだろうが、普段の仕事に撲殺され、自分の能力を磨く時間をなかなか確保できない、させてもらえない人にとっては向かい風だ。そういった人達は、自らを研鑽しアップデイトする時間なんか限りなくゼロに近かったり、そういった状況にも関わらず仕事は増量、賃金は変化ナシといったような非常に苦しい状況が続いているのかもしれない。
僕なんか学生でただ吼えているだけで済むのだけれど、吼えているヒマもないくらいの人がいることは承知しているつもりである。
ただ自分が悠々自適に勉強してられる期間もそう長くはない、何があるかも分からない、中途半端な人間になったって仕事では使い物にならないし、そういった気持ちでいる、だから最悪の状況を想定して、その時の備えになるような知識や知恵はつけなきゃいけないと思って、文系の授業とかに出たりもしてるし、情報も手にいれるようにしているけれど、なかなかそう簡単にもいかない。
それなりにこなせるように、できるようになるには、ある一点を超えなければならないし、そこに到達するのにとても時間がかかる。
人間の能力もまた流行りの「ロングテール化」してしまうのかなぁ、と思う。