水のないプール

水のないプール デラックス版 [DVD]

水のないプール デラックス版 [DVD]

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昼は改札で切符切り、夜は口うるさい妻の相手と、鬱屈した日々を過ごす中年地下鉄職員。やがて彼は、マスクをつけて女性の部屋に侵入しては、クロロフォルムを用いてその意識を失わせたところを好きに犯すという性犯罪のとりことなっていく…。
ロック馬鹿を自称する「ミスター・ロックンロール」こと内田裕也が、実話をもとに自ら企画し、アナーキーな映画作りに定評のある若松孝二監督と1979年『餌食』に続いてコンビを組んでお届けした問題作。
淫靡(いんび)かつ悪夢的ともいえる狂気の行為を繰り返す、無口な主人公の屈折した生きざまを、タイトルにもある「水のないプール」の映像が象徴し、雄弁に物語っていく。原田芳雄沢田研二タモリ赤塚不二夫黒田征太郎などなど出演陣もユニーク。ヒロインの中村れい子の艶やかさも忘れられない。(的田也寸志

内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
ロック界の大御所・内田裕也が、ストレスずくめで常軌を逸した行動に出る男を演じる。一人暮らしの女性ばかりを狙い、クロロホルムで眠らせてからレイプするという、衝撃の内容は実話がベースになっている。“ピンク映画の巨匠”若松孝二監督の初一般作。

まず観ていて思うのが、日本もだいぶ変わったなということ。
切符きりがいて、ケミカルウォッシュジーンズをはき、シャツの片方の端を結んでみたり。
流行なのか女性の髪形も前髪やボリュームに特徴があったり。
時代の流れを感じますね。
主演の内田裕也がかっこいい。
役で、喫茶店での「ジンジャエールッ」がロックしてる。
表情がロックしてる。
丸坊主がりがロックしてる。
女体をとらえた目がロックしている。
とにかく渋い。
「僕は政治活動をしているんだ。」
うーん。
やってることは変態だけれど、なぜか説得力が。
つーか、女体が美しい。
汗や肌の光の反射具合がとてもきれいにうつしだされている。
官能的な映像美。
人間像がリアルに映し出された作品である。