点と点をつないみると・・何も見えないよ。
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/04/24
- メディア: 文庫
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
解体された神様、鉢合わせの泥棒、歩き出した轢死体、拳銃を拾った失業者、拝金主義の富豪―。バラバラに進む五つのピースが、最後の一瞬で一枚の騙し絵に組み上がる。ミステリを読む快感と醍醐味がここに!新潮ミステリー倶楽部賞受賞第一作。内容(「MARC」データベースより)
歩き出したバラバラ死体、解体された神様、鉢合わせの泥棒-。無関係に思えた五つの物語が、最後の最後で一つの騙し絵に収斂する。これぞミステリー!
ばらばらな5つの物語が織り成す、群像小説。
伊坂レトリック、伊坂引用の嵐、嵐、アラシ。
登場人物が語るその一言一言がこころに迅速に突き刺さる。
これぞ伊坂クオリティ。
ただ、人物の関係性は関係として明示されているものの、その関係性の信頼性がない。
関係という関数は明確ではない。
それは、夫、夫婦、泥棒、友人、不倫相手、画家とあげらてはいるものの、それの接続の信頼性が書かれていないから。
だから、ほんとうにばらばらな物語がひとつの物語になりましたとはいえない。
つまり、ばらばらな物語のパッチワーク小説といったところ。